シャーペイはしわが豊富なため、しわの間が蒸れやすく、皮膚病になりやすいと言われています。
また、特にホースコートの子は、ちくちくした自分の毛がしわの間に入り込んで、それがかゆい原因になるようです。確かに私の知っている子で、皮膚病に悩まされている子は多いです。アレルギーやアトピーなど、頭の痛い問題ですよね。
これは獣医さんとよく相談して、しっかり根気良く治すしかないのかなあ?
Fatimaもたまにカイカイになったりしますが、いつもホメオパシーで完治しています。ホメオパシーについては
別途情報を載せてありますので、そちらをご覧ください。

以下、比較的シャーペイに多いとされる皮膚病について載せてみました。ご参考まで。

皮膚の病気

アレルギー性皮膚炎
シャーペイは、アレルギー性皮膚炎になりやすいようです。これは、アレルギー性吸入器皮膚炎(「花粉症」)、食物アレルギー、接触アレルギー、ノミ刺激過敏症、またはこれらの組み合わせかもしれません。

アメリカのシャーペイ専門医によると、アレルギー性皮膚炎の治療にステロイドが使われることが多いですが、ステロイドの使用はアレルギー季節中の数ヶ月のみで、最低限にすることが大事です、とのこと。
ステロイドの長期使用による重度の後遺症は、筋衰弱、水分取り過ぎ/頻尿、むくみ、薄く黒い皮膚の頭(医原病のクッシング症候群)。そして、前十字靱帯破裂などがあったようです。

アレルギーにはまずは、抗生物質、抗ヒスタミン剤、必須脂肪酸などを使用。そしてこれらのどれにも好反応を示さなかったアレルギー疾患に対し、プレドニゾロン(ステロイド)の使用を薦める、とのことです。しかしもちろんこれらはすべて、専門知識のある獣医の監視の下で行わなければなりません。

プレドニゾロン(ステロイド)の服用は、シャーペイのマズルを縮小させます!よく獣医さんと相談してください。

膿皮症
皮膚の化膿性細菌の感染症。
細菌が毛穴や皮膚にある傷口などから侵入して、繁殖するために起こります。
赤くなり、ぶつぶつができ、とても痒くなります。ひどくなると黒く広がり、膿がでることも。
痒くて自分で掻きくずしたり舐めたりして、そこからまた細菌が入りひどくなることも多いです。
また、あわないシャンプーや、シャンプーのしすぎが原因で発生することもあるようです。
シャーペイでは下唇(あご)の周りや、しわの間にも起こりやすいので注意が必要です。

治療は薬用シャンプーの使用や抗生物質の投与が行われることが多いですが、抗生物質の長期投与(数ヶ月)は耐菌性を作ることにつながるのだとか。
ステロイドも激しいかゆみの時以外は極力使わないことをお勧めします。ステロイドは症状を抑えるだけで、根本の治療にはなりません。

アラカス(ニキビダニ、毛包虫)症
「アラカス」とは、犬の毛穴に住み、厄介な皮膚病を起こす、体長0.2〜0.3ミリほどのニキビダニのことです。毛包に住むので「毛包虫」とも呼ばれています。
このダニは通常、生まれたばかりの子犬が、ダニの寄生する母犬の体に寄り添い、母乳を吸うなど濃密な接触によって感染すると考えられているようです。

ニキビダニは健康な犬のほとんどの皮膚に少数寄生し、通常、犬は無症状です。しかし、免疫低下など何らかの原因で皮膚疾患になります。

いずれにしてもこれも、比較的シャーペイに多い皮膚病だそうで…。

ニキビダニは目や口の周り、前足などの部分が特に感染しやすい部位です。
最初は何のかゆみもなく、直径2〜3cmほどのハゲができますが、寄生したニキビダニが異常繁殖すると毛根がダメージを受けて脱毛が広がり、ニキビのような膿胞がたくさん出て、皮膚がただれます。
これがひどくなると全身に広がり、犬は痒くて掻きまくり、膿皮症などが発生したりします。

最終的には全身の皮膚がかさぶたと化膿だらけになり、最悪の場合は二次性細菌性敗血症などで命をも落としかねません。

ニキビダニの駆除は困難で、治療は長期にわたります。薬物はダニ駆除の薬を使います。その他薬用シャンプー、薬浴などです。抗生物質は二次感染がある場合に使用されます。、
マラセチア皮膚炎
皮膚上でマラセチアという酵母様真菌(カビの一種)が繁殖し、炎症を起こす病気です。痒みと脱毛、慢性化すると皮膚が厚くなります。

マラセチアは健康な動物の皮膚や粘膜にも寄生している常在菌です。なんらかの原因で異常繁殖すると、皮膚疾患になります。

マラセチアはです。梅雨時や夏などの湿度が高いときに繁殖しやすいようです。

シャーペイはしわのせいで、しわとしわの間がどうしても蒸れやすく、この皮膚炎になりやすいのです。
また、シャーペイの皮膚はムチンが多く、しっとりとしたもち肌です。皮膚の水分が多いことも、蒸れやすい原因の一つのようです。

夏場など犬がはあはあ言ってよだれが出ているようなときや、水を飲んでいつまでも口元が濡れているときは要注意!しわの多いシャーペイは、口元でマラセチアが繁殖します。

マラセチア皮膚炎が起こると、皮膚はべたべたした脂っぽい感じになり、赤くなり痒くなります。毛が赤褐色に変色したりします。ひどくなると皮膚は厚く、象のようになり、独特の臭いを発します。

治療は抗真菌剤の入った外用薬や、内用薬を使います。また薬用シャンプーでのこまめなシャンプーが必要になるようです。

私も夏場の散歩のときに、暑がるFatimaの脇やおなかに水をかけながら散歩しました。Fatimaは涼しくて散歩自体は良かったようですが、そのせいで、マラセチアになりました。

Fatimaはこれもホメオパシーで治しました。普通の獣医に処方された抗菌シャンプーをホメオパシー獣医に見せたところ、Fatimaの皮膚には強すぎると思うと言われたので、使用しませんでした。(結構高かったんだけど、そのままゴミ箱へ〜!)

いずれにしても予防が第一!
雨の日の散歩の後や、シャンプーの後はきれいな乾いたタオルでよく拭いて、湿気を取り払いましょう!
私のように、むやみに水をかけることも厳禁!です〜。

※マラセチアは耳の疾患にも大いに関係があります。詳細は耳の病気のページで。
皮膚ムチン症
シャーペイの特徴はむちむちのでっかいマズルと豊富なしわですが、それらは全部、皮膚ムチン(ヒアルロン酸)のせいです。シャーペイは他のどの犬よりも皮膚ムチンが多いのです。
シャーペイの皮膚は簡単に傷つきやすく、すぐに切り傷ができるのですが、ムチンのおかげで治るのも早いのだそうです。

ところでこのムチンが特に多い子は時に、以下の2種類の症状を出すことがあります。

 1.主に、
足、胸、腹、首などの皮膚に現れる小さな泡のような水ぶくれ。
 2.足のかかとの豊富なたるみとしわ。「ソックス」と呼ばれます


上述の水ぶくれ中には透明のべたべたした液が入っていますが、
その正体が実はムチン。そしてこの症状が「皮膚ムチン症」です。





↑皮膚ムチン症のシャーペイの皮膚。
http://www.sharpei-world.com/vetinfo7.htm より拝借。

皮膚ムチン症はそれ自体は病気でなく、むしろシャーペイには普通のこと。
なので、なんの心配もいらなければ、処置もいりません。
Fatimaも若い頃、手や足、首などにたくさんの水ぶくれがありましたが、何の問題もありません。

しかし、あまりにこの水ぶくれの量が多く、壊れやすかったり、他にカイカイがあって自分自身ですぐにひっかいてしまったり…。
この水ぶくれを壊すことにより、そこからばい菌が入り、皮膚病が広がる可能性があります。

そこでステロイド(主にプレドニゾン)を飲んで、ムチンの量を減らし、水ぶくれも
なくすことができるのですが、ムチンが減ることにより、マズルも小さくぷよぷよ感がなくなり、体中のしわを減らすかもしれません。


Copyright (C) 2012 I Love Shar-pei! All Rights Reserved.
inserted by FC2 system