シャーペイシンドロームとは? | 原因不明の熱病です。 劣性遺伝の病気であり、すべてのシャーペイにその遺伝子がありますが、すべてのシャーペイに病状が現れるわけではありません 1991年の研究調査は、23-28%のシャーペイに現れると言われていましたが、現在はもっと多いようです。 ※ シャーペイシンドロームは、ミートマウス(meat-mouth)、いわゆるしわが多くてマズルの大きい子に多い病気です。シャーペイの体内にある、ヒアルロン酸の量に関係しています。 |
どんな病気? | 炎症の通常の通り道の調節不全によって起こる自己炎症症候群で、熱を出し、体のあちこちが熱を持って炎症を起こします。(特にかかとの部分など) よく間違えられやすいのですが、自己免疫症候群ではありません。 |
症状 | - 原因不明の熱が出る。たいてい39.4-41.7度だが、まれにもっと高くなる。 (もし熱がなければ、シャーペイシンドロームではない。) - この熱は生後18ヶ月以前の犬に発生することがとても多い。 - この熱は、薬なしで大抵24〜36時間、継続する。 - この熱病を経験した犬のうち、大体53%は足のかかとが腫れる。 |
具体的なサイン | ・後ろ足が腫れる ・原因不明の熱が続く ・倦怠感、遊びたがらない、全身の痛み ・食欲不振、腹痛、下痢、嘔吐、異常な呼吸 ・歩き方がおかしくなる ・マズルの腫れ、痛み |
診断 | - この病気だと決定付ける検査結果はまだなく、研究中。 - 熱の間に血液検査を受けると、白血球が多い傾向にあるが、それ以外は通常陰性で正常。 |
原因 | 不明です。が、ストレスが引き金となることが多いようです。 |
Familial Shar-pei Fever(FSF)
(通称:シャーペイ熱、またはシャーペイシンドローム)
1部のシャーペイ飼いの方の間では「シャーペイシンドローム」の名前で通っていますが、その正式名称は上記の通り。「Familial Shar-pei Fever(FSF)」です。別名「Swollen Hock Symdrome (SHS) - 足のかかとが腫れる病気」とも言われています。
この病気にかかった場合、一般的にはアスピリンなどの抗炎症剤を与え、熱を下げます。しかし抗炎症剤は、シャーペイのマズルを縮小させる原因にもなりえます。※抗生物質は使われません。
また残念ながら、まだかなりの獣医がこの病気について知らないため、適切な処置ができないようです。間違った処置を加えることにより、多大な費用がかかり、さらには犬が最悪の結果になった例も多数あります。
飼い主の皆さんが、しっかり見極めましょう!
Fatimaは年が2歳のときに、重度のシャーペイシンドロームにかかりました。もともとは病気ではなかったFatimaを獣医に連れて行き、余計なこと(このときは肛門腺しぼり)をしてしまったのが原因。
その後ストレスを感じ、なんとなく、いつもと様子ががちがった(様に見えた)Fatimaを何度も獣医に連れて行き、色々なよろしくない薬剤を与え、抵抗力を弱めてしまい、最終的にはシャーペイシンドロームにしてしまいました。
絶対にやばい!!…そこまで重度になったFatimaを治すきっかけとなったのはホメオパシーでした。
ホメオパシーが彼女の免疫力に働きかけ、彼女自身の自然治癒力が、体内に入ってしまったすべての余計な毒に勝ったのです。
このとき初めて私は、自然治癒力の大切さを実感しました。ホメオパシーが私に気付かせてくれた結果となったわけです。
Fatimaは今でも時々、思い出したように(?)シャーペイシンドロームにかかります。原因はよくわかりません。ストレスか、気候の変化、それとも何か食べたものが合わなかったとか?いずれにしてもあのときのような重度なものではなく、たいてい1日で治るシャーペイシンドロームです。もちろん私は彼女の様子を見て、必要があればホメオパシーを与えます。ひたすら眠る彼女…。そして復活!です。
シャーペイシンドロームは恐ろしいです。悪化するとアミロイドーシスという、生命を脅かす病気に発展することもあります。
だけど必要以上に怖がらず、どうか正しいケアをしてください。犬自身が自然治癒力を引き出せるように。
人間でも不調なときがあるように、犬も不調なときがあるのだと思います。ちょっと具合が悪いときに、いちいち強い薬は必要ないですよね?シャーペイシンドロームかも!と怯え、余計なケアをすると、余計にひどくなります。私が過去に経験したように。
でも、どうかここにある情報だけを鵜呑みしないで。病気は個体差によります。どうしようもない場合は、獣医さんに相談してください。シャーペイに理解ある獣医さんを見つけておきましょう!
←Fatima、重度のシャーペイシンドローム時。 (これでも少し良くなったほうです。) 高熱が出て全身が炎症を起こしたように真っ赤になりました。足のかかとがパンパンに晴れ、真っ赤でした。全身が痛いようでまともに動けません。 あごの皮膚が全部むけ、とても臭い汁を流し続けていました。 すべての手足の肉球も全部はがれ、新しいものに再生しました。 |
Fatimaの場合